和歌山のパティスリータマノさんのパパバスクチーズケーキのパッケージデザインとイラストレーション。従来からあるタマノのシンボルマークは玉を分割した、かなりアヴァンギャルドなものなので、配色の工夫でバスクっぽさの土台を作り、紐、タグ、イラストレーションによって、その地域には珍しい新たなお菓子の衣装を纏わせた。バスクの民族衣装のカップルがダンスをしながらバスクチーズケーキを持っているオリジナルのイラストレーションで陽気でとっつきやすい雰囲気を加味した。ともすれば地方のパティスリーのパッケージデザインは没個性的なものにどうしてもなりがちだが、たった一つのパッケージでも土台を整え、工夫を重ね、持っていきたい訴求方向に一つ一つの要素を束ねることで魅力的な個性を作ることができると思っている。